日本新聞販売協会中部地区本部（見城智博本部長）の２０２３年度総会を６月14日、名古屋市中区のヒルトン名古屋で開催され、任期満了に伴う新本部長に亀谷和正氏（読売）を選任した。
就任あいさつに立った亀谷新本部長は、「この３年間、コロナの影響により、私たちの経営は大きな逆風にさらされている。折込収入の減少、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー高騰と物価高騰で、経営コストが上昇し、経営は圧迫化の一途をたどっており、そこに購読者減少である」と厳しい現状を指摘し、「さらに人手不足と賃金の上昇により、経営の困難を危惧している。こんな時は系統を乗り越え、困った事や良い提案などの情報を共有してほしい」とつなげ、難局打開の一策とした。
次いで若者の情報収集に移り、「若い人はインターネットを駆使し、ＳＮＳやユーチューブなどで情報を入手しているが、その源は新聞であることが多い。また知識人といわれる方の情報源は新聞が多い。新聞社の記者が情報を得るには、長い時間と労力と取材対象との信頼関係が必要である。我々は正しい情報を扱っていることに誇りを持って仕事を進めていかねばならない」と強調し、新任の所信とした。